あれは1年前
老健へ異動した事をきっかけにフットケアを再開することになったのですが、需要はあるが必要性を問われると”別に〜”って感じです。
そんな中で実施していくことは孤独との戦いです。
初めは倉庫の隅に道具を保管し、ケア実施時に「ヨッコラセ」とベッド用のオーバーテーブルにセットしていた。
その準備だけでも時間が掛かっていたので、すぐに出来るようにワゴンが欲しくなり、介護主任に空いているワゴンを借りれないか相談しました。
快く了解を得たので早速、道具のセッテングです。ワゴンの上にはグラインダー(肥厚爪を削る機械)・ニッパー類(ハサミ)・ゾンデ(爪の周りの垢を取る)・ガラスのヤスリ・消毒液やアルコール綿。下の段にはエプロンやマスクなどの備品をセッテングしました。
完璧だ〜😀
時間がある時にワゴンをスーッと押し、すぐケアに出発できます❣️
しかし、残念なことに数日後には道具の全てが窓に追いやられワゴンが無くなっていたのです。
確認するとそのワゴンは高価で他の利用者に使っているとの事だった。ガックリ😢
私は必要性を訴え、安いのでいいから(七千円位)購入して欲しいとお願いした。主任看護師からは「わかった わかった 買うから」と捨て台詞のような返事が返ってきた。
その日のうちに「これを使って」と渡されたのが斜めに曲がったワゴンでした。
無いよりはマシだと思い使わせてもらったのですが、困ったことに前に進みません。押すとクルクルと回転し一箇所にとどまっているのです。
困っていると、みかねてた介護士が「翔ちゃんに直してもらいましょう」と提案してくれました。
翔ちゃんは70歳代で元大工さんです。なんでも修理したり交換し、棚を作ったりと施設では無くてはならない人です。
試しに連絡すると翔ちゃんはすぐに直してくれました。斜めは変わりないですが、前に進むようになったので一安心です。それからはワゴンと私は一体です
少し残念な出来事でしたが、これが現実なのかな・・・と納得した。
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